なぜか気が向かず、いつも正丸駅で降りる人たちを眺めては
「あ~みんなやっぱり伊豆ケ岳に行くのか。人気なんだなあ」
とか考えていたワケです。
とにかく混む!人気の山!というのが苦手でして…
静かな環境を求めに行くのに、なんで混むとこ行くんだよと思う私。
けど、それほどまでに人気なら何か理由があるんだろう。
それを探りに、珍しく金曜日がお休みだったので行ってみることにしました♪
…平日ならそれほど混んでないよね……?(ドキドキ)
8時32分、正丸駅をスタート。
すんばらしい快晴で元気が出てきます~♪
降り立ったのは4-5組ほどのハイカー。
やはり平日は少なめ。西武線も飯能からはガラガラでした。
(所沢あたりは学生が多かったけど)
伊豆が岳方面へはまず正丸峠を目指していくことになります。
駅を出て右手の階段を下りるのだけど…
こええ。何このよれた感じ。
平衡感覚がおかしくなりそう。
実際この階段かなりの曲がりっぷり。
上って来るおばあちゃんとすれ違って「上りはメッチャきつそうだな~」と思った(´・ω・`)
今回はあまり下調べに時間をかけずに来ちゃって…
人気だから先へ行く人についていけばいいし、道標もしっかりしているだろう…と。
それじゃダメダメなんだけど。
道路際の花を撮ったりしてるうちに、あっという間にみんな先へ行ってしまった。。。
まあのんびり行こうや。
シソみたいな色の葉っぱ。何の花?
コスモスもキレイな見頃。
これは~野草じゃないよねえ…サルビアかな?
ノコンギクっぽい。
そうこうしているうちに、馬頭観音様まで来ました。9時3分通過。
車道を先へ(写真右方向へ)行くと正丸峠。
そちらから長岩峠・大蔵山などを経てからのコースもあるけれど…
今日はここを曲がり、最短距離で伊豆ケ岳に登ります。
長岩橋を過ぎ、分岐にさしかかって悩む。
右へ行くと大蔵山を経由するコース。
でも左は……後々「胸突き八丁」と呼ばれる急登が待っている。
最短距離なんだからそりゃあ急登はあるでしょ!とは思うものの…
うーむ。
考えている私の横を、一組の高齢夫婦のハイカーがちょっとおぼつかない足取りで過ぎていった。
左へ。
よし。左だ。
あのおじいちゃんおばあちゃんが歩けるのならば、私でもなんとかできるだろう。
と、甘い考えをいきなり断ち切るように現れた岩場。
「は?…これどうやって進むの?」
左側の沢は枯れているので迂回もできそうだけど、元の道に戻れるかはわからない。
何より周囲に踏み跡はないので、これを登るしかない。(と思う)
いきなりアスレチック風味~。
あんまり得意じゃないのに、山登りしていると言うと「スポーツできそう」とか思われちゃう。
でもこんな岩場ですらヒーヒー言いながら越えてるんですよわたしゃ。
どう見ても大雨被害の後だよ…
なんとなーく踏み跡が見えるので、それを辿っていくしかない。
先へ行ったおじいちゃんたちの姿が左側の斜面を登るのが見えて、それを追うように進む。
登山道があるけど、それを外れて進む人だっている。(バリとはまた別の意味で)
とにかく登れ登れ。
幸い岩場はそれっきりで、あとは道を登るだけ。
しかし重い足腰のために何度も休憩を挟みつつ登る。
途中でソロの40代ぐらいの女性ハイカーさんと抜きつ抜かれつしていたけど、この胸突き八丁まで来てまた会った。
「これは~ロープを辿って登っていくってことですよね??」
「たぶんそうだと思うんですけど~」
とても感じの良い女性で、こういう方となら一緒に登りたいなと思える人だった。
登ることに集中しているのでちょっとしか話せなかったけど。
根っこに助けられながら、あっちこっち登れそうなルートを考えつつ進む。
きついけど、岩場よりは根っこ急登のほうがまだマシ。
本仁田山を思い出すなあ…
なんとか登り終えた!
ソロの女性は先へ行ってしまって、遠くの上りに差し掛かっている。
いや~さすがに休憩なしはキツイ。
やっぱり一人のほうが気楽…かも??(´・ω・`)
後ろにあった看板。
「山は甘くない!」
ハイ。まさしくそのとおりでございます。。。
装備のことなどを言っているんだろうけど、考え方の甘さも同じだろうな。
その先にも岩場があった。
長いけれど、ここはなんとなく早く登ってみたいと思った。
なぜかというと。
コース初めての眺望!!
五輪山へ向かう途中の「展望」って書いてあるのはここかな?
…何山なのかさっぱりわからない。
双耳峰だと横瀬の二子山しか思いつかないけど、方向はどうだろう?
それを登り詰めると、いきなり視界が開けた。
きっと五輪山だ。
看板が…(´・ω・`)
でも合ってたね。
10時20分、五輪山山頂♪
尾根道を辿っていくと…
おお、これが噂の男坂か!
死亡事故もあったようなので、自粛看板は立っているけど自己責任で登る人も多いみたい。
鎖場が好きな人にはたまらんのでしょうな。
ビビリの初心者はもちろん女坂へ。
女坂は途中から崩落で通行止め。
となるとこれを左に行くだけ。
これがいわゆるオカマ坂か……(´・ω・`)
山頂直下はやっぱり急。
下ってきたおじさんに道譲ったらズルズル滑って大変そうだった。
階段じゃないだけマシかな~とは思うけど。
何か見えてきたぞ。
先が開けてきたような…気もする。
話し声も聞こえるような…
お~!頂上かな!?
南北に細長い頂上らしいけど…山頂標識はどこ??
奥のほうへ行ってみると、ありました!
10時39分、伊豆が岳山頂着!標高851m。
埼玉県の山の、この標識がけっこう好き♪
東京のは味気なくてね…
一番南の岩場へ行くと、そこにはお墓が…(´・ω・`)
なんでこの石の色合いにしたんだって思う。。。
形ももう少し考えなかったのかなあ~?^^;
ここでお昼を食べていた人もいたけど、眺望はこんなの。
ガイドブックでは「山頂の展望にも恵まれる」ってあったので期待してたのに~
木々が育ちまくって生い茂っちゃったから変わった?
うろうろしていると三等三角点を見つけた。
確かに謎だった山名の由来。
伊豆でもないのに何故に伊豆ヶ岳?
いや伊豆が見えるから伊豆ヶ岳か。(富士山が見えるから富士見坂と同じで)
どこで休憩しようか迷うほどの広さ。
今までおじさんが座っていたぽつんとある石に腰を下ろす。
…あら、ここからは南東の展望が!
さすが何度も訪れる風な人はちゃんと知ってるのね、ポイントを。
所沢の西武ドームらしきものが見えますな。
下山は南へ。
本来なら古御岳・高畑山・天目指峠・子の権現へ向かうコースなんだろうけど。
健脚じゃない私はアップダウンが続くと言われるとへばりそうで…
ここに降りてくるだけでもかなりの急傾斜でヒーヒー言ったのに。
地図を見ると「神送リッパ」という不思議な名前の分岐があって…
そこを降りるとやがて林道終点に合流できるっぽい。
おまけに天目指峠からの道との合流地点にはトイレマークも!
よっしゃ!ここ下るで~!
この地点で11時18分。
。
。
。
そこから約1時間。
「ホントにこっちかなあ?」
「う~ん…たぶんこれが踏み跡…だよね?」
と悩みながら下山。
守屋地図では「久通川コース」となっている所。
山と高原地図では、林道までは破線になっていた…苦笑
沢が出てくると悩む場所が増えていやん。
また何度かアスレチック的な渡りをする羽目に。
最後の鉄製の橋もちょっと悩んだ。
渡ったものの、林道が超荒れ荒れで「マジか!?」って道だったし。
危うく橋を渡らず、山側にも踏み跡っぽいの見つけてたから「あっちかな」なんて。
林道に出てからもそれはもう色々と飽きさせない工夫が施されてました。笑
道がなくて破損気味の細い堰堤通ったり。
途中にあった洞穴も写真を撮るどころじゃなくて近づくのすら怖かった!
絶対なんかいそう。(´・ω・`)
12時18分、舗装路が見えてきた時はホッとした~。
が、民家が見えてきてからもそれが廃屋だったりするとコワイ。
12時27分、大山祓神社横を通過。
参拝しようにもそこへ行ける橋がこんな様子で無理でした。
砂利を積み上げた車止めのようなものもある傍で、彼岸花が満開でした。
あ~殺伐とした雰囲気のコースを抜けてこういうのを見ると安心します。。。
しかしのんびりしてもいられない。
なぜかというと、林道に出てからじわじわと足が攣りそうな気配がしていたので。
ついに気配がわかるようになってしまった。
小さくビリビリし始める感覚が「うわ~そろそろ来るな」って。(´・ω・`)
真夏に印旛沼までサイクリングをしたのだけど、その時もそうだった。
あれはひどかった…
途中で両足攣って、ベンチに座ろうにも動けなくて自転車と倒れこんだからね~泣
ミネラルは大事ですよ!
観光トイレの近くまで来ると、攣りがMAXに!
しかもトイレまで何段かの階段が…泣。
痛さに呻きながら一歩ずつ上ると、脇にゲンノショウコが咲いていた。
ちょっと励まされる気分。
12時36分。
やっと落ち着いたところで看板を見ると、行き止まりから来たことになっていた。笑
まあ…車両はね。確かに通れないな。
ってか普通は行かないだろ初心者ってコースだったね…
しばし休憩。
ツラレスも飲んだし、ストレッチとマッサージを少々やっとく。
ここからはR299への道をひたすら進むのみ。
途中の子の山林道との合流からは歩いたこともあるので、気分的に楽だ。
西吾野駅まで。てくてく歩き。
駅分岐でちょっと先へ行けばロックガーデンカフェだったけど…
電車の時間も近いな、と思い直してそのまま駅への坂道を上がる。
カレーパンと優しいオーナーさん、また次の機会に。
そういやこの日は西吾野駅にラビューが停まってびっくりした~。
なんか特別だったのかな。まあ乗りませんけども。
うーむ。伊豆ヶ岳。
個人的にはそんなに魅力を感じなかった…
低山ながらの鎖場と岩場が好きな人にはたまらんのでしょうが。
正丸峠はまだ未踏なので、げんきプラザ~山伏峠~湯の沢を経て名郷からバスという旧名栗街道コースで歩くことがあるか…も?
山登りって感じじゃないね。単なる峠越えだ。それもよし。
PR
この記事へのコメント