まずはいつか巡ってみたいと思っていた、長瀞の秋の七草寺。
ひとつひとつが離れているので、車で周れば楽なんだけどねー。
すでに運転を5年以上していないペーパードライバーは相変わらず秩父鉄道、そして徒歩。
スタートは8時半、秩父鉄道の樋口駅から。
初めて降りた駅ですな。
隣の野上は長瀞アルプスの起点にしたことがあるけれど。
波久礼も降りたことがない。面白い駅名だなーと思ってはいるけどなかなか機会がない。
駅を出て、すぐに冒頭の看板があるので地図をしっかり頭に入れねば。
細い路地に何軒かお店が連なっているところを抜けて、県道201号へ。
荒川に架かる大きな橋を渡る。
めっちゃ良い天気です!!まだまだ暑い!!
看板がしっかりあるので、見落とすことはまずないだろう。
最初の七草は「尾花」。
たぶん同じように七草寺を歩いて周っているハイカーともすれ違う。
「秩父鉄道ハイキングの会」がつけてくれている矢印もわかりやすい。
っていうか、この矢印看板かなり使い勝手良さそう!?
三方向に使えるシロモノですし。考えたな~。
8時44分。駅から15分弱で道光寺に到着♪
道の反対側には広い駐車場とトイレがあって便利。
ツアーも組まれるほどの人気を誇る七草寺巡りですからね~
うーむ。立派な鐘撞堂もあって、なかなか渋好みの良いお寺。
派手さはないけど趣が深い。こういう場所は落ち着く~。
尾花はモサモサ生えている。まっすぐ空に向かって伸びる姿は潔さすら感じます。
さて、サクサク進んでいこう!
次の寺まではけっこう距離がある。まずは樋口駅まで同じ道を戻る。
秩父鉄道の線路を渡ってR140へ。ひたすらてくてく歩くべし。
とにかく暑いんだけど、空にはトンボがいっぱい。(一応写ってる)
天気がいいって気分も明るくなるね~♪
県道287号線の「射撃場入口」交差点を右折。
ここで悩みがひとつ。
どちらへ行っても、またこの分岐まで戻ってくる必要があるのです。
右は往復40分ぐらいかかる葛寺への道。
左奥は往復15分程度。
うーんどちらを先に行くべきか。
でも先に遠いほうへ行っとけば、後が楽かも?
体力気力のあるうちに大変なほうをクリアしてしまおう!
ということで右へ。登りの車道を暑い暑い言いながら歩く。
釣り堀を過ぎてちょっと行ったところに左折看板。
いきなり砂利混じりの急坂。
登山道ほどじゃないけど、たぶん七草寺で一番たどり着くのが大変なお寺。
ほぼ樹林帯で助かった…(´・ω・`)
前方が開けてくると、お寺の入口がありました。
9時38分、遍照寺に到着!
本堂の手前に砂利の広場(駐車場?)があって、そこに藤棚ならぬ葛棚が。
遠くから見ると緑ばかり目立って「んん??なんの野菜?」って感じ…
へちまとかゴーヤとか。笑
でも近づくと葛の花が立派に咲いておりました。
あんまり葛って興味なかったけど…
日本人には葛餅とか葛湯、葛茶などでおなじみなんですよね。
体にはよさげらしいので、今度見かけたら飲んでみたい。
遍照寺の奥にも道があって、なにやら高い場所へいけそうな感じでしたが…
ちょっと今回はパス。
帰りは下りだから楽でした♪
さっきの分岐まで戻って、次は萩の寺へ。
10時3分、洞昌院到着。
わりとあっさり着いちゃいました。
周りはフツーの住宅地だし、本堂はちょっと奥まったところにあるので見過ごしそう。
手前の駐車場からすでに萩がたくさん咲いてます。
しかしここは、寺の裏手にある見晴台までがポイント!
長い坂道(階段)を上がるところにも萩が咲くまくっているそうです。
ちょろちょろっと咲いてて、どうしてこんなにカワイイんだろう。
最上段を右のほうへ歩いていくと奥の階段は見つけられず…
でもこんな眺望が待ってました~!
おおお~♪ 武甲山かな?うっすら見えますね!
次は25分程度の歩き。
車がひっきりなしに行き交うR140を歩き、セブンの角を曲がる。
秩鉄の線路を渡ってずんずん進む。
10時44分、多宝寺に到着♪
本堂も立派だし、布袋様のはちきれんばかりの腹と笑顔も素晴らしい。
のに。
…この「植えました感」はいったい…苦笑。
キキョウ好きなので、けっこうガッカリしました…涙。
ひとつひとつを撮るとキレイなんですけどね~(´・ω・`)
こじゃれた庭園風になっているのもあって、キキョウの少なさがより目立ってしまう。
ら、来年にはきっとたくさん花を咲かせてくれるよ!!きっと!!!
(今年は植え替えしたばっかりなんだよね!そうだよね!?)
本堂の裏手にお手洗いもあり、しばしこの寺で休憩。
暑いので水分がガンガン無くなっていきます。
これ山だったら熱中症起こしてヤバイぞ。2リッターぐらいは必要なんじゃ…
次の寺へ。
高砂橋を渡り、たまらず自販機でデカビタを買って飲む。
くう~!!炭酸が乾いた喉に沁みる~!!たまらん!!
気力を取り戻してたどり着いたのは法善寺。
11時14分到着。
ここは金ヶ嶽への登山口にもなっているんですね~。
3月にやらなかった登谷山からの縦走、いつかやろう♪
法善寺はこの入口脇の枝垂桜でも有名だそうで…
春にもう一度訪れてみたいです♪
ここは藤袴のお寺。
恥ずかしながら、私、藤袴というお花を知りませんでした…
こーんなにカワイイお花だったんですね!
薬草としても優秀らしく、乾燥させて生薬・香料などにできるとのこと。
藤色という色が好きな私にとっては名前だけでもワクワクします♪
白い花をつけているものもありました。清楚ですね~♪
ここには一重のシュウメイギクも咲いてました。
これ大好きなんですよね。西吾野で見かけてから奥武蔵の花といえばこれ、なイメージ。
七草も残すところ、あと2つ。
長瀞オートキャンプ場のそばに架かる金石水管橋を渡っていきます。
ここは知る人ぞ知る景観ポイント。
車が入れず、自転車と歩行者のみが通れる場所。
わりと車がバンバン入っていくのが見えたので、盛況なのでしょう。
長瀞名物の急流下りも大人気。
11時38分、真性寺到着。
ここでは見事なオミナエシの群生が見られました。
七草寺はそれぞれの寺がそれぞれのお花を育てているそうですが…
鮮やかさではやはり黄色に勝る花はないですね!
秋の花は小さく、黄色いものが多い感じがします。
菊なども黄色が一番美しいかな、と思う。
次はいよいよ七草最後のお寺です!
北桜通りから秩鉄の狭い踏切を渡ってR140、そして長瀞の表参道へ。
長瀞に近づくにつれて一気に人が増えてきました。
ここで楽しみにしていたものがひとつあります♪
阿左美冷蔵さんのカキ氷!!
…だったんだけど。
ものすごーく混んでいて、外にも行列ができていたので泣く泣くスルー(´・ω・`)
少し先のギャラリー喫茶「やました」さんへ入ってみました。
落ち着いた色合いの室内にはアートな作品が所狭しと並んでいます。
若いカップルさんのお隣に相席っぽく座りつつ、どの味のカキ氷にしようか迷う迷う…
どれもこれも美味しそう!!
ほろにがキャラメルとずいぶん迷ったけれど。
マンゴーにしました♪
うは~!ホントに氷がほろほろっと溶けるんだ。
普通のカキ氷のようなシャクシャク感じゃなくて、ふんわりふわふわなの。
「こんな大きいの食べきれるかなあ」と思いつつ注文したはずなのに…
ふわっふわっとすくっているうちに食べきっちゃいました。笑
ソースも果汁の味が濃くて、めちゃくちゃ美味かった♪
さあ、頑張って最後の寺へ向かうことにしますか!
12時46分、不動寺到着!
私の守護神様である不動明王様の御名前を冠したお寺。
ここは春の「通り抜けの桜」でも有名です。
参道の脇に可憐な撫子がたくさん咲いてました。
撫でし子、とも言われるように、撫でて愛でたくなる子や女性にたとえられる花。
主張性は弱いけれど、薄いピンクの柔らかな、そして儚げな感じはやっぱり秋に似合う。
…こんな花にたとえられる可憐な女性に生まれたかった(´・ω・`)
昔、カラーとかグラジオラスのようだねと言われたことはあるのだけど。
意味がわからないまま今日に至る。
まっすぐ伸びるという以外にどう受け取れというのか。うーむ。
コロナが流行っていなければ、もっと七草寺めぐりの人も多かったのかなあ?
どのお寺も混雑はなく、静かに花を見ることができました♪
満足満足。
さーて、寺めぐりも無事に終わってそろそろお腹が空きましたので。
表参道を戻り、岩畳のほうへ行ってみよう。
…めちゃくちゃ混んでる!!!!!
お寺の静けさが嘘のよう。
狭い小道にひしめき合うお店のどれも満席。
一番端っこまで来ちゃいました。
13時半。見晴さんでお蕎麦。
店内は広くて、コロナ対策のためかポツポツと×席(座れない)がある。
それでも複数のお客さんがちょい遅めの昼食を摂ってました。
窓際に陣取り、多くの人で賑わう岩畳の光景を眺めながらご馳走になりましたです。
くるみだれ、初めて食べたけどなかなか美味しかった♪
秩父鉄道はちょいお高めなので、西武鉄道で帰ることにします。
秩鉄、パスモ使えたらいいんだけどなー。
御花畑駅から西武秩父駅へ向かう途中、武甲山を眺める。
素晴らしいどっしり感。夏雲の下で暑さにも負けない重厚感。
見られたのは半年振りぐらいかな。会いたかったよー!
たぶんもう二度とやらないだろうと思われる七草寺めぐりでしたが…笑
法善寺さんにはあと2回ぐらい行くことになりそう。
まずは来年の春の枝垂桜だ♪ そして金ヶ嶽!
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