が、あちらの桃源郷は ”食べられる桃” の花だった。
なので枝をワイヤーで吊っていたりしたワケですね。
その光景が「…うーん、なんか違う」というふうに思えてしまって。
それで、今年は新たに知った桃の花を見に行こうと考えました。
場所は東秩父村。埼玉県唯一の村だそうです!
もちろん、どうせ行くのなら近辺の山をハイキングしてから…ですな!
というわけで、まずは二本木峠から登谷山までのミニ縦走。
そこから大内沢の「花桃の里」へ立ち寄るコースにしてみました♪
世間はコロナウィルスの話題でじわじわと嫌な雰囲気が漂い始めてますが…
まだそれほど自粛!自粛!のムードは感じられなかった。
天気にも恵まれた3連休の最終日、日曜日…
こともあろうに、1時間の寝坊!!
ぎゃー!!
…実は本当ならこの前日の土曜日に出かけるつもりだったのですけども。
土曜日も大幅に寝坊をしてしまったのでした。。。(´・ω・`)
なんかコロナ疲れ?っていうの?
とにかく日記によると心身ともに疲れてたらしいです。
20日は祝日出勤し、翌週月曜休みにしといてよかったーーー。
で、まずは小川町駅まで東上線で向かう。
この日乗ったのは…こんなに可愛らしいラッピング電車でした♪
ロングシート風だけど一人ずつの座席っぽく仕切ってあって。
号車ごとに埼玉各地のいろんな観光名所の絵が描かれていて、見て楽しめるものでした!
1時間寝坊したけれど、いつものバスにぎりぎり間に合いました~!
ハイカーもそこそこいまして、賑やかな車内。
2組ぐらいの家族連れとともに打出(内手)バス停にて下車。
どうやら彼らは高原牧場を通って大霧山方面へ向かうようでした。
その後に出会うことはなかったので、二本木峠経由ではなく別の道を使ったんでしょう。
さて。時刻は8時45分。
まずは民家の間を抜けて二本木峠へ向かいます。
道端にはヒメオドリコソウの群生。
カワイイ踊り子さんがいっぱい~♪
ハイキングコース沿いの民家の方に挨拶すると
「行ってらっしゃい、気をつけて」
と温かく声をかけられました。
畑で作業をしていたオジサンも会釈すれば返してくれる。
「コロナ渦で見知らぬ人間が自宅付近を歩き回るのって不安だろうなあ…」
と思っていた私は、内心申し訳ない気持ちで歩いていたんですけど…
地域の方の温かさに触れ、少し気が楽になりました。
満開のミツマタも歓迎してくれているように見えました。
セントウソウかなー?
8時51分。ここからハイキングコースへ入ります。
外秩父七峰縦走ハイキングコースの道標があるのでほぼ迷わないです。
大霧山に行ったときにも見ましたね。
カキドオシも咲き乱れてます♪
近くの畑にはちょっと育ちすぎたフキノトウがたくさん見られました♪
スミレももちろん咲いてます♪
一度、畑の中と沢沿いに道が分かれていたぐらいで、どちらも同じ道に出られます。
時刻は9時19分。ここからは本格的な山道。
ほんの少し行ったところに七滝祓戸大神への分岐。
私の守護神でもあるお不動様ですね~。
ここは隠れた名所のようなので立ち寄ります♪
御社は実に素朴な感じの、いや…物置か?って感じにも見えてしまうのだけど。
特筆すべきは屋根の上!
この奇妙に曲がりくねって伸びる御神木!!
どう育つとこんなふうに曲がるんだろう!?不思議すぎる!
これはねえ、一見の価値アリだと思います。
鬱蒼とした杉林を抜けると、明るい道に出ました。
春の陽光が差し込んで暖かい~♪ ホッとします。
しばらく進むと、ガードレールが見えてきました。
ああ、あれが二本木峠に繋がっているんだろうなー。。。
とぼんやり眺めていたんだけど。
ん!?
よく見ると…
ズームにするとこんなです。
いやあ…ガードレールがひん曲がってます。道も崩落したまま。
たしか高原牧場付近の車道は崩落で通行できないと書かれていたなあ。
改めて、去年秋の台風の破壊力にゾッとします。。。
10時。二本木峠に到着♪
今までハイカーはまったく見かけなかったのに、ここでソロのオッチャンが休憩中。
そのうちの一人とこの先どう進むかを話したところ、
「車道と登山道が並行しているから、疲れたら車道で行くかも~」
と教えてくれました。
なるほど、そういう方法もあるな。
このあたりから皇鈴山へ向かうコースは2つ。
車道をひたすら進んで途中から山道へ行くのと…
すぐそばの愛宕山へ登ってから尾根道を進む。
後ろからストックを使ってスイスイ歩いてきたお兄さんは迷わず愛宕山へ。
さきほどのオジサンは車道を進んで東屋で休憩。
うーん…どうしようかな。
とりあえずトイレがあるのでそこまで車道で行くべし!笑
広い芝生のある所まで来た。ここにも東屋があったので少し休憩。
その裏手に愛宕山へ登る階段があった。
ここらへんがちょうどスカイツリーと同じぐらいの高さのようだ。
せっかくだから登っていこうかな!
小さな天文台??こんなところに??
わーい♪ 登ってきて大正解!!
足元にエイザンスミレを見つけました♪
数あるスミレの中で、これだけは絶対に間違えない種類なので好き。笑
色も淡いピンクがかっていてカワイイです。
10時23分、愛宕山山頂着~!標高654m。
二本木峠からの標高差は50mちょっと。
なーんもないです。ベンチすらない。
それにしても…この曲がりっぷり(´・ω・`)
けっこう印象に残るかも。
ところで地図にもあったけれど、二本木峠付近は山ツツジの群生が見事なのだそう!
愛宕山もツツジの木がたくさんありました。
そしてこれから向かう皇鈴山も…
真っ赤な山ツツジに囲まれたハイキングコース……見たいなあ!!
雑木林の間を下りていき、舗装路の向こう側にまたハイキングコース。
明るい雑木林をどんどん進むと階段が。
この左側にも道があったようで、そちらから歩いてくる人も見かけました。
登り詰めたピークではなく、もうちょい先に広々とした場所。
その向こうに東屋が見えました。
どうやらここらへんは車道との交差になるっぽい。
広い駐車場のほうには車やバイクで上がってきた人が東側の展望を楽しんでました。
とりあえず先に西側の展望を拝みに行きます♪
10時45分、皇鈴山山頂着! 標高679m。
ここまではゆ~ったりと楽に歩けるハイキングコースでした。
…で、今日のコース随一の眺望は目の前に。
先月登った蓑山が目の前に。
その向こうに、やや霞んでいるものの両神山も拝めます♪
それにしてもぽかぽか陽気でのんびり気分になれちゃいますね~。
しばし休憩を取りつつ、蓑山が意外にも大きな山ということに気づく。
東側の眺望も見に行ってみます♪
笠山や堂平山あたりの山稜ですかね。
ここなら車で夜景を眺めに来ることもできますね~。
地区できちんと管理しているらしく、キレイな展望台です。
展望台から車道を少し下りると、崖ギリギリの場所に木のベンチが1つ。
これは~なかなかオイシイ場所かも♪
そして右下の集落あたりが、今日の最終目的地。
先に登谷山へ行ってから、また戻る形になります。
やや狭くなった登山道に木製の手すりが付けられてます。
「手すりつきの痩せ尾根」があると書かれていたけど、これだったのか~。
慎重になりすぎるほどではないけれど、よそ見はしないほうがいいっすね(´・ω・`)
前方に目を向けると、尾根の先には登谷山が。
下った先の車道を少し歩き、11時11分、
茱萸ノ木峠(ぐみのきとうげ)に到着。
ここから登谷山までは500m。一回りしてまたここに戻ります。
それにしても難しい字を使うのだな~
茱萸ノ木という木があるんかいな?
2本の車道に挟まれた小高い丘へ登っていく感じ。
ここらへんもツツジの木があり、5月ごろの満開時が楽しみです♪
施設のような建物が近くなってきたあたりがちょっと急な木段。
だらだら歩きに慣れていた足に喝を入れ、己を鼓舞して進む。(大げさ)
見れば足元には可愛らしいスミレたち。
「もうちょいガンバ!」と応援されている気になります♪
そして山頂…!
休憩中の数人のハイカーが座り込んで景色を眺めて昼食中。。。
そんなに広い場所ではなく、ベンチなどもない山頂。
…あれ?山頂標識は??
カメラを手にキョロキョロしている私に、座っていた2人組のお兄ちゃんが
「あ、後ろにありますよ」
ん?後ろって…??
背後の木に付けられた山頂標識。
てっきり皇鈴山みたいなのがあるんだと思っていたので、かなり拍子抜け。
「これ!?ちっちゃ!!」
苦笑いしながら撮影。
11時23分、登谷山山頂着、標高668mです♪
柵も何もない、すぐ下は崖になっている山頂。
その向こうに、小川町~寄居方面かな?が見えた。
もっと天気が良くて空気が澄んでいれば、上州の山々も見えたかも。
今は使われていない電波塔があるほうへ向かって下りていく。
最初は土の道だけど、すぐに無粋な舗装路に変わった。
しかもかなり急勾配!爪先に力を入れながら慌てずに下りる。
下って、電波塔のある場所へはまた登りの道が見えた。
そちらへ行ってもしかたないので、牧場のほうへ下りる。
今はやっていないようだけど、大きな看板があちこちにある。
「登谷高原牧場へようこそ」
レストハウスのような軽食が食べれる場所もあったようで…
栄えていた頃はどんなだったのかな~。
釜伏山とは逆方面へ戻っていく。
途中、左側の丘に牛舎があって牛さんたちがたくさんいた。
牧場自体は寂れてしまったようだけど、牛さんたちはまだまだ現役なのだな。
そんでこの車道がなかなかどうして長い。
茱萸ノ木峠まですぐかな?と思っていたけど、予想よりもはるかに遠かった。
山道と舗装路の上り下りはそれほど長くなかった気がするんだけど…
ようやく茱萸ノ木峠まで舞い戻る。
ここからは花桃の里へしばしの舗装路歩き。
こんな道歩くやついないと思ってたけど、ソロのオジサンが2人、前のほうを歩いていた。
…やっぱりいるのか、歩くやつ。笑
くねくね曲がっていく単調な林道歩き。
途中、台風の影響なのか2箇所ほどの道路崩落が見られた。
それから、別荘?コテージのような建物も。
それらを過ぎ、だんだん飽きてきた頃に木々に咲く小さな白やピンクの花が見え始めた。
梅だった。うーんカワイイ♪
花が見えるとちょっと元気になれる。
そこからちょっと下りていった所で、目の前が開けてびっくり。
あ!!花桃だ!!
進んでいくとどんどん増えて、向かいの山の斜面の山桜も見え始める。
先のほうには民家も見えてきた。
それにしてもなんて広い…!!
濃いピンクの花桃に、真っ赤な木瓜の花。美しすぎる!!
逸る気持ちを抑えつつ何度も足を止め、カメラを向けまくった。
今まで殺風景な舗装路を歩いてきて、いきなりこの鮮やかな色たち!
ホントにすごい~!!
面積は狭いけど、木瓜も負けていません。
満開!!
春の陽光の下、咲き誇る花々たち。
あ~すごい…春最高です!!笑
いろんな色が目に飛び込んできて、ワクワクしながら進む。
一応、順路はあるみたいで小さな看板はいくつか目にしました。
斜面に民家の畑があり、そこに花桃の木がポコポコ植えられている感じです。
途中、お茶屋さんがあるんだけど残念ながらお休みでした。
やはり新型コロナウイルス拡大防止策のようです。
でも「大内沢 花桃の里」ののぼりは立ち並び、下に向かうに連れて人も増えてきた。
お茶屋さんの向かいにある小さな山。
下には駐車場があり、たくさんの人が山に向かって歩いていく。
山の上には見晴台があるようなので、私も行ってみることに♪
駐車場から見上げてみる。
階段が~けっこう急だぞ~~(´・ω・`)
こんなですよ。
のんびり下山してきた身には少々堪える急勾配。ひー。
鮮やかな黄色に励まされながら、一歩ずつ登っていく。
この小さな山は「大内山」というのですね。。。
登谷山よりもよっぽど立派な標識が建っていました。
上から見た景色。
中央に登谷山。その登谷山に向かった斜面に民家と畑と花桃の木。
ぐねぐねと曲がりくねった集落の車道を目で辿り、あそこを歩いたんだな~とか思う。
東屋のある見晴台からぐるりと見える景色のどこにも花が満開でした。
ああ。。。春だなあ。。。ほのぼの。
帰路にもまだまだ花桃の木が溢れていました。
しっかり目に焼き付けておこう。
冒頭の話。
私が見たかった桃の花は、たぶんこっちの花でしたね。
なんともステキな場所でした!大内沢の花桃の里!
ちょうどYoutubeで開花状況をアップされていて、たまたま見かけて興味を持ちました。
いや~この景色が毎年見れたら最高ですね~♪
車で来る人が多いようで、この先には誘導の人も立っていました。
汗ばむぐらいの陽気の中、ご苦労様です!
そして私はというと、ここからバス停のある車道まで下りるのだけど…
今は13時過ぎ。ちょうどバスがない時間帯。。。
予定通り、寄居駅まで歩くの決定~。(´・ω・`)
1.5時間ぐらい歩くんですけどね。
人のよさげな軽トラのおじちゃんが「どこまで歩くんだい?」と聞いてきたけれど…
とても寄居駅までとは言いづらく、「だいじょぶでーす!」と先を急ぎました。
途中に日帰り温泉があったようだけど、今は閉館しちゃったぽいです。
残念。
地図で見かけた名前。
「日本水」という名水?なのかな、がある場所とか。
釜伏山への参道とか。
中間平緑地公園から釜伏山を通って秩父鉄道の野上駅に抜けるコースもいつか歩きたい。
思っていたよりも早く、鉢形城址まで来ました。
14時5分、八高線の線路を渡って向かいます。
城址公園といっても、もちろんすべて残っているわけではなくて…
ちょこちょこと石垣があったり、趣のある木橋やお稲荷さんがあったりするぐらい。
あとは野っ原がデーンと広がっている公園。
それでも訪れる人は多いようで、遊んでいる人や参拝する人がたくさん。
お稲荷さんをお参りした後、このベンチに座ってのんびり休憩しました。
今日はけっこう歩いたな~
疲れたけど…でもなかなか楽しいコースだった♪
寄居駅までの道すがら、白いタンポポを見つけました!
えっ、こんなの生まれて初めて見るんですけど…!?
実は普通に生息しているタンポポみたいです。
単に私が知らなかっただけです(´・ω・`)
タンポポ撮っている時に足首あたりが違和感バリバリ。
うう~これは今夜寝る時に絶対攣る。間違いなく攣りまくる。
ツラレスを飲んで寝なくては。。。
駅へ行く前にベルクフォルテ寄居で軽食を買い、腹ごなし。
そういえば寄居はよく通るわりに下りたことがなかったな。
北口からは鐘撞堂山や羅漢山という立派な低山へのコースもあるようだし…
いつか行くぞ!
14時56分、寄居駅南口に到着!
ベルクを出たあたりで少し天候が怪しくなってきたんだけど…
なんとかもってくれたみたいでよかった♪
そして。
この時はまだ5月の二本木峠へツツジを見に行く気分でいた私。
4月に入り、緊急事態宣言が出されて以来、がらりと生活が一変してしまった。
山に行けない日々が来ようとは、思ってもみなかった。涙
県を跨いで移動しなければ山に行けない悲しき千葉県民。
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